当日の資料

事前準備

計算物理学特別講義III (集中)は、2日間にわたり行われます。 2日目の後半は演習も行い、AMRコードを触ってみます。 実習に参加したい方は、事前に以下の準備しておいてください。 実習は面倒なのでパス・見学でもOKです。

パソコン

シミュレーションを実行する環境です。 Windows でも Mac の環境でも良いですし、VMware やVirtualBox 等の仮想マシンで Linux を使っても良いですし、端末から他のサーバへログインしても良いです。 研究室のサーバにログインするのが一番楽かもしれません。

実行環境:Fortranコンパイラ + MPI + make + Perl

コードをコンパイルし、実行するには以下のソフトウェアが必要です。

  • Fortanコンパイラ
  • MPI
  • make
  • Perl

Fortranをはじめとする Intel のコンパイラが無料になりました。その名も Intel® oneAPI Toolkits です。FortranコンパイラとMPIが含まれています。 Free Intel® Software Development Tools(公式サイト)から以下の2つのパッケージをインストールします。

  • Base Kit
  • HPC Kit

Intel Fortran ではなく、Gnu Fortran でもコンパイルできます。Gnu Fortran には MPIは付いてこないので MPICHを別途インストールします。

make などの開発環境

コードをmakeしたり、実行したりする環境が必要です。

可視化: Matplotlib

可視化には Matplotlib を使うことを想定しています。以下のソフトウェアとパッケージが必要です。
  • Python ver3以降
  • Numpy
  • Matplotlib
Anacondaでまとめてインストールしてしまうのが楽かもしれません。

可視化: ParaView

3次元の可視化には ParaView を使います。 公式サイトからダウンロードしましょう。 講義ではここまで進みません。

テスト

正しく準備ができたかどか、テストしましょう。

実行環境のテスト

以下のリンクからファイルをダウンロードしてください。 ブラウザによっては、右クリックでダウンロードをする必要があるかもしれません。

コンパイル

Intel® oneAPI ToolkitsでMPIをまとめてインストールした場合には以下のコマンドです。

$ mpiifort mpicheck.f90

MPICH を別でインストールした場合には以下のコマンドかもしれません。

$ mpifort mpicheck.f90

テストを実行

以下のコマンドを実行してください。3並列で実行します。

$ mpirun -n 3 ./a.out

以下のような表示されれば成功です。

 my rank =            2
 my rank =            1
 my rank =            0
 number of cores           3

可視化のテスト

以下のファイルをダウンロードしてください。

これを実行して以下のような図が表示されれば成功です。

テスト結果の図